MR200参戦企画 Vol.3 2012ARC関東シリーズ最終戦 SUGO に参戦
2013/02/07
ベース車両は 2000 年式のアルファロメオ 145TS ですが、エンジンはノーマルでも気持ち良くふけ上がり、ギアは Bacci Romano (バッジロマーノ)製クロスレシオギア セットに交換し、小気味良いドライブを楽しめる状態にまではなりましたが、サーキットへ持ち込み、テスト走行をしてみると・・・まずはやわらかいサスペンションと、 ブレーキレスポンスの低さがすぐに目立ちました。また、公道では想像できないクルマのコーナリング時のドライバーが受ける横Gが大きく、それに対処するための基本的な 部品の取り付けをしました。
□ 外観と内装
ドライバーが車両に乗り込み、神経質なほど自分のドライビングポジションを気にします。これは、万が一衝突した時、大きな衝撃に対してシートハーネスやバケットシートで しっかり身体をホールドする為である事はもちろん、運転中の視界、コーナリング中の姿勢など、ドライバーにとって最初の仕事であるドライビングポジションを決める事は、 クルマを速く走らせるためだけでなく、安全に走らせる上でも大重要な事になります。これらの一つでもおろそかにすると、例えば事故の際の衝撃で、ドライバーの身体が 大きく動き、ステアリングやインテリアパネル、ロールケージなどに当たってしまい、命に係わる致命的な傷を負う事になってしまいます。 今回採用したシートは SPARCO 製、シートハーネスには FIA 公認 SILVERSTONE racingを使用します。画像で確認出来るとおり、ステアリングはドライバーの乗降がラクなように、脱着式を採用しています。足元は、ドライビング中クラッチペダルを踏む左足が踏ん張れるよう、ワンオフのフットレストと、ヒールプレートを装着。ドライバーによっては、 ここで高さ調整も可能です。 外観のボディワークでは、ボンネットとバンパーをFRP製で軽量化。フロントバンパーは、前期モデルで製作。但し、フロント部分をカットして下の部分に15ミリ程度のスペーサーを入れれば後期モデルの車両にも使用可能になっています。軽量化としては、内装に使用される消音材を丁寧に時間を掛けて剥離。また、ドアの内張りは 外し、軽量なカバーを取り付けました。ボディの強化としては、スポット増しを行いました。
□ エンジンルームの補強
エンジンルームのドレスアップと考えられがちですが、タワーバーは路面からの入力を吸収し、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をよりスムーズに行う為に重要な役割を 果たします。車体の剛性が低いとコーナリング時の横Gでボディフレームがねじれ、ホイルアライメントの変形も起きてしまいます。その為、タワーバーを取り付ける事で、 サスペンションのアッパーマウントの補強も兼ね、コーナリング時の横Gでボディフレームがねじれるのを防ぎ、ダイレクトなステアリングの応答性を得られる効果があります。 この145の場合、ショック取り付けアッパーマウントのすぐ後ろがバルクヘッドパネルとなるので、ノーマルの状態でもある程度強度が得られるのですが、さらに強度を増す為 取り付けます。また、ロアバーもオリジナルで製作し、上下を強化。
□ LSD投入で最終戦に参戦
サーキットでテスト走行をして行く中で、公道では想像できない速度域を使用するので、コーナー手前で急激に減速する為、まずはブレーキを強化します。フロントに 以前 SR クラス仕様の 145 に使用していた φ330 のブレーキローターを、キャリパーは同じく SR 仕様の車両の AP レーシング製を OH し仕様しました。また、やわらかい とされていたサスペンションには ” アラゴスタ ” タイプ S の仕様変更を採用。バネは、フロント 18kg、リア 16kg を使用します。そして、コーナーリング時の安定を図り、 お約束の LSD を投入。” ATS ” カーボン LSD スペック 3 + クロモリフライホイル × HELIX (へリックス)メタルクラッチセットを採用しました。 LSD を搭載した為、ミッションオイルの温度上昇を抑える目的でミッションクーラーも取り付けました。ポンプは VDO 製、小型の低圧、低流量モデルで 0.5 Bar 160l/h 仕様。 イグニッションオンで常時回します。オイルクーラーのコアは、モカール 7 段ナロータイプを採用しますが、熱量的に不足であれば大きくする予定です。
さて、これらの仕様変更が施され、実際にアルファロメオチャレンジの舞台でどのくらいの位置に付けるのか。昨年行われたアルファロメオチャレンジ最終戦 SUGO に 参戦しました。ドライバーにとっても初めてのコースだったのですが、順調にプラクティスを終え、予選も予想どおりのタイムを記録。現状では、ベストタイムにやや不安を 残しつつ決勝に挑みました・・・しかし、フロントブレーキローターのトラブルで序盤途中リタイヤ。東北遠征だったのですが、良い結果を残す事が出来ませんでした。
【 リザルト 】 | |
2012KANTO rd5 raceB プラクティス | 2012KANTO rd5 raceB 予選 |
2012KANTO rd5 raceB startinggrid | 2012KANTO rd5 raceB 決勝 |
現在も日々進化し続けています。皆様にチューニングの経過をお届けしながら、2013 年は是非良い結果を残せるようにがんばります。
MR200参戦企画 Vol,2 クロスギアに交換 &車輛安全規定
2012/11/28
小粋なアルファロメオ 145 にストリートチューニングを施し、アルファロメオチャレンジ MR200 クラスでトップ争いを繰り広げられる程の十分な戦闘力に仕立て上げるこの企画。 日々着々と進化しています。 まずは、ノーマル状態での点検で、マウント類やベルト、補機類を交換するなど、車両本来の性能を少しでも引き出せるよう、そして快適に 走行出来るように劣化部品を交換しました。足回り、ブレーキなどはノーマルのまま試乗を開始。しっくりフィットするノーマルシートに身を沈め、マニュアル操作を楽しみます。
□ キビキビ回る軽快なエンジン
近年オートマティックトランスミッションの車両が多い中、街中ではマニュアルトランスミッションの運転に少し抵抗を感じる人が多いのでは?しかし、軽快に走るこの 145 は、 そんな不安を全く感じさせず、ストップアンドゴーの多い都内でもキビキビ走ります。サスペンションは購入した時のままなので、やはりふわふわりとした感じ。 しかし街中ではとても快適に走行を楽しめます。さて、街乗りはともかく、目標はサーキットでの戦闘力アップでもあります。クルマを速く走らせ、サーキット走行でラップタイムを縮め、 レースクラスで上位グループに食い込む為の必須条件であるギア比をまず確認する為、アルファロメオチャレンジ関東シリーズのホームコースと言える富士スピードウェイ(FSW)で ノーマルギアをテスト。ベースとなるデータは取得したものの、サスペンションの柔らかさにも影響され、やはりノーマルシートではホールド性に不安を感じました。 また、サーキット走行では高速域から一気に速度を落としコーナーへ進入する事になるので、ブレーキングの際の絶対条件であるブレーキも、ノーマルでは不安と不満が大きく残ります。
□ Bacci Romano 製クロスレシオギアセットに交換
アルファロメオチャレンジ関東シリーズのホームコースとなるFSWのテスト結果から、ノーマルギアをイタリア Bacci Romano (バッジロマーノ)製クロスレシオギアセットに交換。 このクロスレシオギアセットとは、ローギアは勿論、2 速から 5 速のギア比をノーマルより近付ける事で、シフトチェンジの際、そのクルマのエンジンパワーが最も出ているパワーバンドから 外れずに、少しでもスピードを落とさずスムーズに走行出来るギア比になっている物です。 実は、このクロスギアセット、ローギアのギア比が少し高く、発進時に少し気を使いますが、信号の多い街中でも慣れてしまえばストレスなく、ノーマルでもエンジンパワーを 気持ち良く体感する事が出来、よりスパルタンなシフト操作を楽しめるのです。まるでエンジンがチューニングアップされたかと思ってしまうくらい、スムーズに車速が伸びて行くのです。 今回は、Bacci Romano (バッジロマーノ)製 RC015 品番のギアセットの 5 速ギア比が 1.038 とノーマルのギア比より若干低く、サーキットでのトップスピードの伸びを懸念し、 ノーマルの 0.946 を使用。また、ファイナルギア(最終減速比)はノーマルエンジンのパワーを考慮し 3.733 を選択しました。 この様な選択は、メーカー設定のギアセットの数値とは別に、何度も画面上でギア比を計算し、仮想データーを作成した結果、現状のエンジンパワーを使用した際のFSWでの 長いストレートの状況、またストレートエンドのエンジン回転、インフィールド(中低速コーナー域)での状況などを予想して算出した数値です。
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□ 車輛安全規定について
サーキット走行をするにあたり車輛の安全装備品もしっかり準備しておきたいところです。 この車輛は、アルファロメオチャレンジのレギュレーションに合致するよう進めてまいります。
4点式フルハーネスはもちろん、前後牽引フックの装着やバッテリーの取り付け方法なども規則に合わせて取り付けて行きます。
フロントバンパーはダウンフォースを考慮したエアロバンパーのためナンバープレートをCLOSナンバーステーを使用してしっかり固定します。
MR200参戦企画 Vol,1
2012/11/19
アルファロメオ 145 は、2 リッターと現代では排気量が小さいイメージですが、直列 4 気筒ツインカムのツインスパークで 155 馬力を発生します。 今では、中古車市場でも購入し易い価格帯となっていて、モータースポーツでも十分楽しめる 車両なのです。また、チューニング次第で上級レベルのスパルタンな マシンに簡単に仕上げる事も可能です。小排気量で、大排気量のクルマを簡単にカモる、「 小粋なイタリアンレーサー 」 と言えるのです。
今回は、アルファロメオの中で最も優れたスポーツカーにだけ与えられる四葉のクローバーエンブレムが取り付けられるクアドリフォリオを安価で購入し、 ストリートチューニングを軸に、モータースポーツではアルファロメオチャレンジ MR クラス に参戦しながら、これまでにないチューニング部品の紹介や、 モータースポーツの為のチューニングセオリーを紹介していきます。
□ 購入後のメインテナンスと点検
まずは、購入後に補機類の点検をします。ガソリン、エンジンオイル、トランスミッションオイル、ラジエタークーラント・・・人間で言うと血液の部分ですので、 漏れは勿論、ホース、パイプ類の経年劣化による交換が必要な個所をチェックします。また、 よく長年の使用でひび割れを起こすリザーバータンクも同様、 クラックなどが入っていたら交換します。エンジンスタートで必ず必要な電源であるバッテリーも新品に交換。クラッチレリーズ、エアコンのホース類も交換して 快適な走行を心掛けます。
エンジン周りでは軽量フライホイルに交換しました。また、スポーツ走行に向け駆動系であるドライブシャフトをオーバーホール。 マウント類、タイミングベルトも新品に交換し、最適な状態にクルマを戻していきます。サスペンションとブレーキはノーマルのまま。これで試乗を開始します。
□ ノーマル走行
ノーマルシートでも快適な形状でやる気になるドライビングポジション。シフトフィールも 心地良く2 リッターエンジンでもすぐに高速域に達してしまうので要注意です。信号によるストップアンドゴーが頻繁な都内の道路ではサスペンションの柔らかさが少し気になるくらいでブレーキには不満は感じません。 テスト走行後にはこの柔らかいサスペンションによるタイヤとインナーフェンダーとの干渉が見られましたので簡単なフェンダーの加工が施されました。
2007/07/24
2007年9月2日(日) SCCJインタークラブヒストリックカーレースにて第1回スーパーセブン走行会として
Class-A(アカデミークラス)、Class-B(ハイパフォーマンスクラス)の2クラス新設いたします。
参加車両はケータハム純正シャーシを有するディーラー車、並行輸入車を含む本物のケータハムに限ります。
類似するケータハムのコピー車両は参加できません。
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2007/07/04
8月5日(日) 本庄サーキット(埼玉県)にてユーロトレーニング Rd.5を開催致します。 参加資格はヨーロッパ車オーナーならどなたでもOKのサーキットイベントです。 危険な公道より安全なサーキットでご自分のお車を気持ちよくドライブしてみませんか。 もちろん、今まで一度もサーキット走行をしたことの無い方も大歓迎です! プロドライバーによる同乗レッスンも予定しています。 |
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2007/05/16
大変多くのお客様に当社出展ブースへ足を運んで頂き、誠にありがとうございました。
CLOS×sparcoコラボレーションのBMW-MINIと、ラテン系ホットハッチながらも落ち着きをみせる147GTAの2台を展示致しました。
今後ともRACならびにCLOSをどうぞよろしくお願い致します
2007/04/09
2007年5月11日(金)〜13日(日)の3日間、東京ビックサイトにて開催される「東京スペシャルインポートカーショー2007」へヨーロッパ車向けブランド“CLOS(クロス)”を出展いたします。http://www.sis-t.net/what/log/entry/ka/001319.shtml
BMW-MINIとALFAROMEO147GTAを展示予定です。是非お立ち寄りください。